ありがとうございます。それでは、経営者の視点から厳しく徹底的に「Stairs BAR」の企画書を分析し、問題点・懸念事項・改善の余地を多角的に指摘していきます。
👎 1. コンセプトの魅力と市場性に対する指摘
● 話題性頼みの短期的戦略
「スライド方式」という新奇性は目を引きますが、その一発芸的な性質は、継続的な顧客維持に不安が残ります。SNSバズに依存する戦略は、一度失速すれば顧客離れが加速するリスクが高いです。
● プレミアム×値引きという矛盾
「高級酒を値引きで提供」とありますが、これはブランディング上の致命傷になる可能性があります。高級=価格で価値を感じる顧客も多く、「安く提供=価値の切り下げ」と捉えられる恐れも。高級ブランドがディスカウントショップに並ぶ感覚です。
💸 2. 収益構造とコストへの懸念
● 利益率の低下が致命的
杯数に応じて50%割引になる設計では、原価率30%のお酒でも赤字に近づきます。例えば6杯中3杯が50%OFFだと、単価調整しても採算ラインは極めて危うく、回転率が落ちれば即赤字。
● 期待している「初杯利益」が甘すぎる
「初杯で利益を確保」とありますが、それは“顧客が1杯で帰らない”前提の博打的設計です。単価の高い1杯で終われば利益どころかマイナスすらあり得ます。
📉 3. 想定顧客のリスク分析
● 依存している「飲酒強者層」は市場縮小中
若年層のアルコール離れ、高齢者層の健康志向を考えると「何杯も飲む顧客」は減少傾向。反して、節酒志向・ライト層が伸びており、ビジネスモデルが時代に逆行している可能性があります。
● グループ利用の前提が弱い
「割り勘しやすい」としていますが、それは割引を全員が等しく享受する前提。1人が多く飲み、他が1杯しか飲まない場合は不公平感が生まれ、トラブルにもなりかねません。
🛠 4. オペレーションと運営リスク
● スタッフ研修コスト・システム導入コストが重い
POS連携・割引自動計算・デジタル表示など、初期投資が膨らむ割に、利益率は低い設計。ROI(投資対効果)の面で非常にリスクが高い。
● 混雑時の対応不能リスク
グループ来店で6杯×4人などになると注文管理や提供速度がネックに。割引のタイミングやオーダー履歴の誤計算があれば、クレームにも直結。
📊 5. トレンド・競合性における不利
● 飲食業界全体の傾向に反している
現在のトレンドは「体験×コンパクト×高単価」であり、むしろ一杯の満足度を最大化し、客単価を高める方向です。「量×割引」で勝負するのは、回転率で勝負する大手居酒屋とバッティングし、競合優位性が失われます。
✅ 改善・検討提案(壁打ち用)
1. 割引を杯数でなく「日替わり・曜日限定」などで実施しては?
割引を“行動ではなくタイミング”に誘導することで、コストコントロールがしやすく、マーケティング施策も打ちやすくなります。
2. 高級酒は“体験価値”に変換を
「試飲セット」「希少酒3種飲み比べ」など、価値を下げずに少量で楽しませる仕組みの方が、高単価×満足度が両立します。
3. モバイルアプリより「LINEミニアプリ」で検討を
アプリの開発・運用コストは相当なもの。小規模・初期段階ではLINEミニアプリのほうがコスト・導入障壁ともに低く、リーチも高いです。
💬 今後の壁打ちテーマ例
- 初期投資を◯万円以内に抑えたいが、どの部分が削れるか?
- 原価率を35%以内に抑えるドリンク構成を提案してほしい
- プレオープン時の集客コストとその回収計画をシミュレートしてほしい
- 3ヶ月以内にKPI(リピート率・客単価など)で判断できる評価軸を作りたい