VALORANT パッチ10.00以降の競技シーンメタ分析とエージェントティアリスト
パッチ10.00では、大幅なメタの変化がありました。新エージェント「Tejo」(イニシエーター)の追加や、マッププールの変更により、チーム構成や戦略が変化しています。フラクチャーとロータスがマッププールに復帰し、アセントとサンセットが削除されました。これにより、例えばアセントでよく使われていたソーヴァのリコン矢のセットアップが不要になり、フラクチャーではブリーチが再び強力な選択肢となるなど、プレイスタイルに影響を与えています。また、エージェントのバランス調整も大きく影響しています。
- フェニックスの強化(フラッシュがキルごとにリチャージされ、壁が地形を貫通するようになった)
- サイファーのトラップワイヤーの調整(発動後 0.5 秒のディレイがついたが、依然として強力な情報収集が可能)
- セージの強化(スローフィールドがより効果的になり、自己回復量が増加)
- オーメンのワンウェイスモークの制限(スモークが地面に落ちる仕様に変更) 加えて、新たな**リジェンシールド(Regen Shield)**の導入により、ラウンド中の持続力が変化しました。武器のバランスも調整され、ラッシュ戦術の影響が軽減され、より戦略的なプレイが求められるようになっています。
エージェントティアリスト(VCT / Premier 基準)
以下のティアリストは、競技シーン(VCTやPremier)におけるエージェントの評価を基にしています。
Sティア(競技シーンのメタを定義するエージェント)
Sティアのエージェントは、競技プレイにおいて非常に強力で、高いピック率を誇り、チームの構成を決定づける存在です。
サイファー(Sentinel)
能力紹介: ワイヤーやカメラを使って敵の情報を集め、サイトを防衛する情報収集型センチネル。
評価理由: 最近の強化により、競技シーンでのピック率が急上昇。ワイヤーの遅延が追加されたが、範囲制限がなくなり、マップ全体でのフレキシブルな運用が可能になった。
強み:
- 設置型のワイヤーとカメラでフランク防止と情報収集が可能。
- 一度セットアップすれば、オフサイトでのプレイが可能。 弱み:
- 直接戦闘力が低いため、敵に詰められると苦しい。
- トラップワイヤーの発動に遅延があるため、即座に情報が得られない場合がある。
クローブ(Controller)
能力紹介: スモークやデバフを使い、デス後もスキルを使用できる新しいコントローラー。
評価理由: スモークを即座に展開でき、デス後も使用可能なため、非常に優秀なコントローラー。さらに、アルティメットで自己蘇生ができるため、非常にしぶとい。
強み:
- スモークの汎用性が高く、死亡後も発動可能。
- 敵にダメージを与えると一時的にHPが回復し、攻めの継続がしやすい。 弱み:
- アルティメットが強力なものの、敵に対策されると大きなリスクが伴う。
ゲッコー(Initiator)
能力紹介: ペット型スキルを活用し、サイト進行やリテイクをサポートするイニシエーター。
評価理由: 設置可能なフラッシュ、モロトフ、コンカッション、スパイク設置/解除ができる「ウィングマン」など、多機能なキットが競技シーンで高評価。
強み:
- リテイクやサイト進行の補助に優れる。
- フラッシュがリチャージ可能で、視界を奪いやすい。 弱み:
- 情報収集能力がソーヴァやフェイドよりも劣る。
Aティア(非常に強力だがメタを定義するほどではない)
Aティアのエージェントは多くの場面で有効だが、Sティアほどの支配力はない。
- ソーヴァ(Initiator) – 長距離情報収集が可能だが、マップによっては弱点がある。
- テホ(Initiator) – 新エージェントで、敵を制圧する能力が高いが、単独での動きが難しい。
- ネオン(Duelist) – スピードと高機動力で奇襲が可能。
- フェニックス(Duelist) – 自己完結型デュエリストとして復権。
- レイズ(Duelist) – グレネードと爆風ジャンプによるサイト制圧が可能。
- イソ(Duelist) – 1vs1に特化した能力で、戦闘特化型のデュエリスト。
- オーメン(Controller) – スモークとテレポートによる柔軟なプレイが可能。
- セージ(Sentinel) – 回復と壁によるサイト防衛が優秀。
- デッドロック(Sentinel) – 敵を拘束できるトラップが強力。
- ブリムストーン(Controller) – シンプルで強力なスモークと攻撃性能。
- キルジョイ(Sentinel) – タレットやロックダウンでの防衛が強力。
Bティア(状況次第では有効)
Bティアのエージェントは特定のマップや構成では強いが、常に最適ではない。
- ジェット
- レイナ
- ヨル
- フェイド
- KAY/O
- アストラ
- ヴァイス(Vyse)
Cティア(ほとんどの試合では見かけない)
Cティアのエージェントは特定の状況では使えるが、基本的には他の選択肢が優先される。
- ブリーチ
- スカイ
- ヴァイパー
- ハーバー
- チェンバー
Dティア(競技シーンではほぼ使われない)
Dティアのエージェントは競技プレイではほぼ見られない。
- レイナ
- チェンバー